17. How to live happily

hibi hibi 自分がよろこぶ暮らしかた
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b587932.html

Vlog「hibi hibi」を公開しているasakoさんの本。
Vlogとはビデオログのことで、動画を通じた自己表現の一種とされているようです。
「hibi hibi」の内容は、ご自身の日々の暮らし。
主に料理風景や、過ごされている石川県での季節の移ろい、飼い猫ちゃんの様子。
静かなBGM、そして整った編集で、流しているだけで心穏やかになる動画たちは
目の前にある幸せや、自炊の良さに気づくきっかけをくれました。

都心に出て、服やなにやら欲しい物を手に入れて
一時的に満たされる感覚とはまた違う、
近所のスーパーで買った素材たちを調理する喜びは
その時間を含め、自分の心身を真っ当な感覚にしてくれます。

今、目の前にないものを求めることも時には必要ですが
既にあるものに目を向け、自分のスキルアップや知見を広げるきっかけにする。
新しい経験は日々を彩るし、この世にはまだまだ経験したことがないことがあると知ると
未来が楽しみになってワクワクします。

わたしは味が濃いコンビニご飯、チェーン店のご飯、レトルトなどが苦手です。
これまで自炊する主な理由は、自分が食べられるものを作るためでもありました。
しかし家族ができて、これまでより仕事を抑えた生活を始めてみて
料理を仕上げる過程の尊さ(例えば家族が苦手な食材は小さめに切るなど)に気付いたり。
自分だけなら白米と納豆だけでいい、という気持ちの奥にある真意に気付いたり…。

話は逸れますが、喫茶店でも手作りのソースなのかや
手で淹れたコーヒーかどうかは案外分かるもので
どれだけ見た目を取り繕いオシャレに仕立てていても、舌はごまかせないものです。
手間や時間をかけることはすなわち、お客様への愛情なのだと理解しています。
自分のために作ってくれた手作りのご飯はどうしてこんなに美味しいものかと、
幸せな気持ちになって帰るのが好きなんです。

目の前にある幸せや、本のタイトルでもある「自分がよろこぶ暮らしかた」を
日々模索しながら過ごしたい。
わたしは決して料理が得意とは言えないですが、上手い下手とは違う何かがあると信じて…
これからも自炊は続けていきたいです。